《経営の基本》 「ビジョン」と「戦略」に沿って投資する - 歯科医院経営講座~次のステップを目指す歯科医師のための~

《経営の基本》 「ビジョン」と「戦略」に沿って投資する

ビジョン⇒戦略(長期目標と計画)⇒PDCA

ビジョン、戦略、PDCA

上図はどの経営のどの教科書にも載っている、
経営の基本体系図です。

ビジョンとは組織がめざす将来の姿のことであり、

例えば、「質のたかい医療で地域貢献」を
ビジョンとすると、

「何を医院の強みとして、
そのためにどのような人材を採用していくか」が
戦略(長期目標と計画)となります。

この戦略がないと優れたビジョンをかかげても
ただの絵空事となってしまいます。

参照:ビジョンとは何か?


経営とは、ビジョンの達成にむけて
組織を強化するために

勤務医や歯科衛生士の方、
受付スタッフといった『人』

医療機器や医院の内装といった『モノ』

そして医院の運用資金といった『カネ』

に常に投資していくことです。

つまり、
常に人を採用して、常に設備に投資して、
常にお金を運用していくことが戦略であり、
経営であるということです。


ビジョン達成に向けて投資する際には、
自医院の不足箇所を強化することを
目的にお金を使います。

組織への投資を常に行っていると、
不足しているものを常に考え、
行動するようになるので
PDCAが早く回ります。

参照:PDCAとは

PDCAを早く回せれば
組織の規模はどんどん大きくなっていきます。


規模が大きくなれば
投資もできる金額も大きくなるので、
医院設備などが充実した魅力的な組織となります。

そして魅力的な組織には、
当然、人が自然と集まってくるようになります。

良い経営と良い治療はほぼ同じ

実は良い経営と良い治療はかなり似ています。

良い治療を行うためには、

1.診療報酬が明確

2.場当たり的でなく、患者さんとともに
1, 2年間にわたった治療計画を立て、
その通りに治療する

3.治療後も予後を検証し、改善検討を繰り返す

といったことが必要ですよね。

これを実行することで、
どのようにするともっと良い治療になり、
患者さんの歯をもっと
保たせられるようになるかが
分かってきます。

逆に治療計画なしに、
来院した患者に場当たり的な
治療をするだけの医院では、

適切な改善検討が行えず、
技術も上がっていきません。

経営も同じことです。

ビジョンや計画が無く、行ったことに対して
何も振り返らないし再検討もしない。

場当たり的に自分の感性を信じて経営。

売上が上がらないときは
院長の頑張りでカバーする。

それでは、組織としての規模も大きくならず、
頑張っているのに売上が上がらない、
採用できないという流れになってしまうのです。

経営と治療の最大の違い

経営と治療の最大の違いは
医療は失敗が許されませんが、
経営は失敗が多い人が勝つということです。

時代やニーズは日々変わっていきます。
ずっと同じことを繰り返すのでは
必ず衰退していくに決まってます。

そのため、経営は常に新しいことに
挑戦しなくてはなりません。

当然、新しいことは慣れていないことなので
失敗は増えます。

その失敗を踏まえて
トライ&エラーを何度も繰り返していくことが
経営ではとても重要です。


その中でも失敗の数を減らしたり、
失敗をより大きく次に生かすためには

医院の「ビジョン」とビジョン達成のための
「戦略(長期目標と計画)」を定め、

それに沿ったPDCAを
回していくことが必要なのです。

オススメの動画を
ぜひご覧ください!

経営の原理原則を知る!ビジョン⇒中長期計画⇒PDCA

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経営の原理原則を知る!ビジョン⇒中長期計画⇒PDCA

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